政局 2011 8 27
日本では、菅首相の辞任表明を受けて、
次の首相選びが佳境にあります。
8月27日の朝日新聞には、このような記事があります。
「(党内の実力者である)小沢一郎氏は、
当初、自らに近い勢力が結集しやすいとして、
輿石(こしいし)参議院議員会長に立候補を打診。
だが、輿石氏は現憲法下で、
参議院から首相が選ばれていないことなどを理由に固辞した。
小沢一郎氏は、馬淵、鹿野、海江田の3氏と、
小沢鋭仁氏の4人による直接会談で一本化を図ろうとしたが失敗。
(中略)
結局、小沢・鳩山グループの結束を維持するには、
鳩山グループに属する海江田氏が適任と判断した」
要するに、小沢一郎氏は、
「自分のことしか考えていない」ということでしょう。
そして、傀儡政権を作りたいということでしょう。
輿石氏は、大物政治家ですが、
日教組のボスであり、社会党出身です。
(日教組とは、日本教職員組合のことです)
この人では、野党である自民党が騒然となるでしょう。
もうひとつ記事を引用しましょう。
「民主党代表選挙を前に朝日新聞社は、
25日、26日の両日、世論調査を実施した。
(中略)
前外務大臣の前原氏が40%でトップだった。
前原氏以外は全員1割に届かなかった」
朝日新聞の世論調査では、
前原氏以外の候補者は、「泡沫候補」と言えるでしょう。
海江田氏5%、原口氏5%、野田氏4%、馬淵氏4%、
小沢鋭仁氏3%、鹿野氏1%という結果です。
一方で、前原氏については、
「党内の支持、広がりを欠く」と書いています。
ユーゴスラビア 2010 12 11
現在、日本の民主党を眺めていると、
ユーゴスラビアを連想します。
昔、ヨーロッパに、ユーゴスラビアという国があったのです。
ユーゴスラビアは、多民族国家であり、
ひとつの屋根の下に、
「6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、
2つの文字により構成される1つの国」と言われました。
ユーゴスラビアに共通の目標や理想があるうちは、
まるでモザイク芸術のように美しい国だったかもしれません。
民主党も、政権交代という共通の目標があった時は、
一致団結して、モザイク芸術のように美しく見えたかもしれません。
(民主党は、自民党出身者から社会党出身者まで、
実に、いろいろな政党の出身者の寄せ集めで作られました)